ボタンダウンクラブ通信 No.10 掲載


釣るだけでは物足らず、竹竿(バンブーロッド)作りで遊ぶ。

かれこれフライフィッシングという「西洋毛針釣り」を始めて何年になるだろうか。
ブラッドピット主演の「リバーランズ・スルー・イット」という映画を観て、その帰りに当時自由が丘にあったLLビーンで、フライフィッシングの道具を一式買ってからの付き合いです。カタカナの専門用語を覚えて、まずは見よう見まねでキャスティングの練習をして、管理釣り場(釣り堀)にいって試行錯誤だったのを思い出す。でも、そのわけの解らないところがまた面白かった。
フライフィッシングにハマると皆さんそうなる様ですが、最初にフライ(毛針)なるものを自分で作るようになる。次に良い道具を使いたくなる。(老舗ブランドものなど)これがまた高価で、小遣いのほとんどを注ぎ込むようになる。度が過ぎるとアンティークタックルのコレクターへと、どんどん深みにハマる。そしてもう一つの深みが、自分で釣り道具をつくりはじめること。
もっとも難しいとされているのが、バンブーロッド作りである。簡単に言うとトンキン竹を割ったもの6辺を、テーパーのある正三角形に削り、貼り合わせて、ガイドをつけた釣竿。作るのにハマってくると釣に行くより竿作りの方が楽しくなってしまう。そんなことで、いっこうに釣の腕は上達しないが、遊びとしてはどんどん面白くなっていってるような、そんな気がするこの頃です。