ボタンダウンクラブの会員が1,000名を超え、錚々たる顔ぶれの応援団を抱えるところに着目した西武/そごう百貨店から父の日に因んだイベントを企画して欲しいという依頼が入った。そこで当クラブでは「寄り道」というテーマを設定して、応援団の中から6人に協力を仰ぎ、それぞれの「寄り道」に関する思いを語っていただき、デパート側はその話と関連する商品を店頭で展開するというプロモーションを行なった。
また店内イントとして東京では渋谷西武百貨店でクラブ応援団のマイク真木氏がバンドのバーチボーイズを引き連れてのライブ演奏を行ない、そのステージにもう1人の応援団テリー伊藤氏が呼ばれて、BDC会長の石津祥介が加わってそれぞれの「寄り道」についての思いを語った。話は人生そのものが寄り道だという点で一致したところが興味深いところで、マイク真木氏は若い頃当時の妻、前田びばりさんと共にキャンピングカーでアメリカ中を走り回ったことや、その後ハワイの田舎で何もせず、のんびりと6年も過ごした話を披露。その6年間をリタイア期間と考えて、今はそのリタイアから舞い戻って現役生活に復帰したという興味深い話で会場を湧かせた。
「うちのオヤジはひどい人でね、家にいたためしがないんだよ」とテリー伊藤氏。「オレなんかまだ2才児のパパだもんね」と自慢するマイク真木氏。
一方、横浜そごう百貨店ではクラブ応援団の北原照久氏と氏の音楽仲間で最近ボタンダウンクラブの会員になったワイルドワンズの鳥塚しげき氏とヴィレッジシンガーズの小松久氏が駆けつけてくれ、3階の吹き抜けのホールで楽しく昔懐かしいサウンドの数々を聴かせた。会場は満員となり、客席では若かりし頃グループサウンズの音に酔いしれた元ギャル達がたまらずに踊り出す場面も見られた。ここでもBDC会長の石津祥介が加わって3氏にそれぞれの「寄り道」についての話を引き出し楽しいトークショウも行なわれた。北原氏は昨年秋に鳥塚、小松両氏と「湘南佐島レコード」という会社を立ち上げレコード界に進出。社長の北原氏も大の音楽好きとあって、昔から好きだったベンチャーズばりのエレキギターを猛特訓し、既に持ち曲が9曲あるとのことで、この日もゲストとして「とりづか+こまつ」バンドに加わり「テケテケテケ・・・」と見事な演奏を披露して満場の喝采を浴びた。
「とりづか+こまつ」バンドにゲスト参加しエレキの妙技を披露する北原照久氏。
横浜そごう百貨店では北原コレクションの中から主として60年代に若者の人気を集めたレコードやアイビーグッズなどが「ボタンダウンカフェ」と名づけられたカフェ内に展示された。